コトモノまとめ

クリエイターおいかわのりこの日常の私的まとめです。

【アトリエ】はじめてのアトリエ探し【ハムスター】

昨年の12月中旬に念願のアトリエを借りました。

 

まず、なぜアトリエというものが必要だったのか、ということを説明しなければと思います。

 

私の職業は簡単に言うと ‘クリエイター’です。

もう一足のわらじがありますが、それはここでは書かないでおきます。

 

クリエイターとしての主な仕事は相手の目を輝かせわくわくさせるアイディアを放つことです。

その放ったアイディアがビャーン!と相手に上手くハマるととても気持ちよく、仕事を始めてすぐにその快感にはまり、今クリエイター三年目に突入しました。

 

そういった「ビャーン!」を放つ為には、MacBook Proというとっておきの電化製品でいろいろなアイテムを合法的に調合して、ビャーンの素を作成しなければならないのですが、その為の場所がなかなか見つかりませんでした。

 

それはまるで隠れる場所を失ったハムスターのようでした。どうでもいいですけどかわいいよね、ハムスター。

 

ほお袋に詰めたたくさんのアイテムを落ち着いて広げる場所も、電化製品を充電するための電源も、私にはとてもとても必要だったのです。でも見つからない。あぁ、ハムスター飼いたい。

 

でも、その事を相談すると多くの方に「カフェでよくね?」とか「流行りのノマドでおk」と言われてしまいました。

ですが、私は尋常じゃないほどの人見知りなのです。

多少面識がある、という程度の方ですと2週間お会いしなかっただけで人見知りを発揮する自信があり、それはまるではじめてお家に来た日のハムスターのよう。噛むよね、ハムスター。

 

そんな私がオサレなカフェで作業、自分の巣を作れないノマド……絶対に無理でございました。

 

主な活動範囲は表参道や渋谷なのですが、そこいらのカフェはおしゃれな間接照明をふんだんに使い、おしゃれな雰囲気とおしゃれなフード&ドリンクで完全武装し、客はといえば、おしゃれなおべべを着た若者が多く、話している会話の10割はセックスの話なんじゃないかと救いようのない妄想にかられてしまいます。アタスもう死にたい。

 

と、ここまで書いて疑問に出るのは「家」ですよね。

家で作業したらええんちゃうのんか、と。

 

これは本当に自分の恥を晒すようで嫌なのですが、簡単に申し上げますと部屋がモノだらけなのですよ。

 

フィギュアがざっと数えて400体、本が1000冊以上、その他に趣味のゲーム機、カメラ、手芸用品、スケートボードのデッキ……もう書き出したらキリがないほどのモノに埋もれているのです。

 

そんなところで作業をしたらどうなりますか?

 

そうです集中出来ません!

先生!ゲームがしたいです!!!

 

と叫んでしまいそうですというか常に叫んでおります。

 

そうして作業場所難民になっていたあたくしはついに意を決してアトリエを借りるべく立ち上がったのです。

 

条件は下記の5点。

  1. 誰にも邪魔されず作業が出来る
  2. 音を出してもいい

  3. 大家の家が遠く、干渉されない

  4.  狭くてもいいから、家賃は安めで

  5.  自宅から近い、もしくは自宅と仕事先の中間地点にある

 

 

5点とは言いつつも心の底ではもっと理想のアトリエがありました。

でも、そこは自分の身の丈にあった場所がいいのではないかと思いました。見栄を張っても、気取っててもしょうがない。不要な夢はとっとと捨てろってやつです。

 

要点が決まればあとはネットなりなんなりで物件を探し始めました。

 

が。

 

これが見つからない。自分が「うん」とうなずける物件がまあ、ない。

 

まず、4と5の家賃と場所がもう難題過ぎた。

誰にも邪魔されない〜とか音を出してもいい〜とかそんなんはさておき、自宅から近い、というのがネックでした。我が家は中央線沿いにあるのですが、とにかく家賃が高いのです。ワンルームとかも普通に高い。高過ぎて物件を探している時はノイローゼ気味で、自宅周辺を歩く住民らしき人を見かける度に「この人はこんなに家賃の高い土地に住んでいらっしゃるのですな」と、尊敬の眼差しで見つめておりました。

 

家賃を低くするため、敷地面積をゴリゴリ削ってもココ!という場所は見つからず、毎日悶々としては、人のセックスの話を横にカフェで作業するということを繰り返しておりました。セックスセックス!

 

はてさて、 こんな私はアトリエを無事見つける事ができたのでしょうか。

 

はいできました。

 

それは次回書きます。

 

ではまた。