コトモノまとめ

クリエイターおいかわのりこの日常の私的まとめです。

【映画】エリジウム【ネタバレ】

シンガポール帰りの機内で観た映画、エリジウム

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本当は劇場で観たかったのですが、仕事が立て込んで行けなかったため未観でした。

 

という事で帰りの機内にて鑑賞。

というか、私は飛行機の座椅子に付属しているあのモニターで映画を観るのが実はあまり得意ではないのですよねえ。

 

決まりなのだからしょうがないとは分かっているものの、機内アナウンスが入る度に映画が一時停止されてしまうということに萎えるし、モニターに機内の照明が反射して暗いシーンだと何が何やら良く見えないし、何より音がひでえ。

付属のヘッドセットじゃダメですよね。

 

とかなんとか文句吐きつつ、観た訳です。

そんで、その感想としては ‘中の上’ という感じでした。

 

あの ‘第9地区’ のニール・ブロムガンプ監督の作品というのが、どうしても私の中の期待値を上げてしまった、というのが理由です。

 

とは言え、エリジウム自体がつまらない映画という訳ではないのです。とりあえずストーリーをば。

*以下ネタバレのためまだ見てない人は読まない方がいいかと思います。

 

2154年、大気汚染や人口爆発によって地球上の生活環境は悪化している。少数の富裕層は衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス[5]型の宇宙コロニー「エリジウム」へ移住しており、高度な科学技術により老いや病から解放され、水と緑にあふれた理想郷で暮らしている。

一方、荒廃しスラム化した地上では、大勢の人々が過酷な労働とエリジウムより遥かに遅れた医療に喘いでいる。市民はエリジウムの生活に憧れ、密航を企てる者もいるが、デラコート防衛長官(ジョディ・フォスター)は反移民法を敷き、アーマダイン社製ドロイドや傭兵を配して侵入者の排除に努めている。

 

そんな中、ロサンゼルスに暮らす工場労働者のマックス(マット・デイモン)は作業中の事故により余命5日と診断される。マックスはエリジウムの先端医療に希望を求め、闇商人スパイダーとの取引に応じてコロニーへ向かうが、謀略に巻き込まれる中で不平等なこの世を正すために立ち上がる。

wikipediaより引用)

 

スラムと化した地球の雰囲気とかは素晴らしいの一言に尽き、2154年、アメリカの今こんななんですわ!っていう、あの第9地区でも感じた世界設定の巧みさたるや。その点は言葉を失うほどの感動でした。

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 だってコレだぜ。

地上目線になるとなお一層素晴らしさがわかります。

 

 ちなみに私的一押しポイントはここ。

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 マックスが仕事先に向かう途中に声をかけてきた警備のロボをちょっとからかった結果、地球の管理施設みたいなところに連れて行かれ「何故警備ロボの業務の邪魔をしたのか」と質疑応答をされるシーン。

 

こういうのナンジャタウンとかディズニーランドとかで見た事ある気がします。

時には握力測ってくれたり、時には占いしてくれたり。

 

人間の事を、このチープな関節ゼロのロボが査定するっていうのがいいですよね。

またこの落書きされちゃってる感じとか、ボロさとかもこだわってるなあ、と感じます。

 

 この面倒を乗り越えたあと、マックスは更に踏んだり蹴ったりな思いをし、結果エリジウムにある先端医療でないと治せない負傷を負い、幼き頃の憧れのあの子の為にもこのまま死ねるかい!って言うんでエリジウムを目指すんですが、その為にやらなきゃならん事って言うのが、アレです。

 

映画エリジウムのポスターでもどんと目立っていたあの金具。

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これですね。

第三世代のエクソスーツというんですが、これを身体に装着し、自分の身体能力を驚異的に上げてエリジウムへの道を切り開く訳ですね。

 

ビフォーのマックスのボデーがこちらで

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アフターがこちら

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 シャツに血が滲んでおります。

 

このエクソスーツの装着シーンが私的に期待されるところだった訳ですねえ。

 

というのも、第9地区での主人公の痛めつけっぷりったらハンパじゃなかった訳ですよ。

もうやめて!ヴィカスのHPはゼロよ!的なシーンが満載なのですよ。

だからこそ、今回もこのスーツ着用シーンはもっと魅せてほしかった。

 

皮膚にネジをギュイー!みたいなとことか、骨をカッターでブイィー!みたいなとことか装着後の動く度にガショガショと音がして皮膚が、骨が痛い!みたいなとことか。中腰で膝パンパン叩いて「バッチコーイ!」だった訳ですよ。

 

なのに、全然ないんですよ。

 

マックスにスーツを装着するシーンもほぼなにしてるかわからないし。

 

その見えなさたるや、リング並み。

 

リングも、被害者の悲惨な顔はほとんど映らず幼き頃の私はガックシしてた訳ですが、エリジウムでもまた感じるとは。

 

こんないかついのつけてぶん投げられた暁には器具がバキッともげたり、ひどい事になりそうじゃないですか。

でもそういう描写はこれっぽっちもなかったんですよ。

まあでも、第9地区ではゴア表現のキツさなどに耐えられず退場して行った人もいたようですからしょうがないのかも知れませんね。

私はウェルカムですし、そういう方も多いと思いますし、もし、本当は撮影してたけどカットしてたんだよ、的な事であればディレクターズカット版キボンヌ!!!ですね。

 

こういった残念ポイントとストーリーでの納得のいかないポイント含めて ‘中の上’ と判断しましたが、映画の端々に登場する銃器などは心くすぐられます。

 

第9地区の時もそうでしたが、銃器などを未来風にアレンジするのが本当にすばらしいと思います。現実にあるメーカーのものを使っているので、2014年の延長線上にこの世界があるという感じもしますし、見た目もかっこいいんですよね。

 

マックスが途中使用していたAKMアサルトライフルとかも何度も巻き戻しては再生、と見返してしまった。

 

そんなエリジウムは初回限定版が4425円。

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Amazon限定版が5980円。

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私としてはスチールブックじゃなくていいし、ポストカードもいらないしで初回限定版がオススメです。

普通にBlu-ray買うなら千円足してブックレットついてきた方がお得な気がします。三方背アウターケースって高級感あるし。

 

 そんなこんなで、次回は映画の話ではなく、アトリエについて書きたいと思います。少し落ち着いてきましたし。